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Landscape
…その選曲の妙はテューバ
という楽器の魅力を最大限に
引き出し、タイトルそのままに様々な風景や世界を見せて
くれます。ピアノとの軽やかな
掛け合いは、時には爽やかな
風のように、時には遊び心を
持って、そして荘厳な雰囲気で我々をテューバの世界に
いざないます。
(CDブックレットより)
Program
Lundquist : Landscape
Rachmaninoff : Andante
Anisimov : Poem
Schumann : Fantasie-stucke
Koetsier : Sonatina
Wilder : Sonata
Hoshina : Concertino
販売価格 ¥2,800(税別)
◇デュオ・コンチェルタンテ
札幌交響楽団テューバ奏者、玉木亮一氏の委嘱により作曲。委嘱にあたり、「明瞭な形式を持ち、試験曲としても演奏会 用曲としても使える近代あたりのスタイルで」という注文があった。試験曲としても使えるように、というのは少し説明 がいるだろう。パリ国立高等音楽院ではその昔、器楽科、主に管楽器の試験曲として同校の作曲科教授や著名作曲家が新 作を書き下ろしていた。しかしその芸術性の高さから一般外部の演奏会でも演奏されるようになったという経緯をもつ曲 が数多く存在する。その多くは古典的なレパートリーが少なかった管楽器界に重宝され、今では定番レパートリーとして 定着している。作曲にあたり、テューバの曲を手当たりしだいリサーチしたが、やはりこのテューバという楽器は他の管 楽器と比べても圧倒的に曲数が限られ、正直どれもいわゆる金管楽器らしいパッセージに溢れたものが多いように感じら れた(個人的感想)。それもあっての注文内容だったと解釈している。ならば、というのもおこがましいが、「テューバは 歌える楽器」であるということと、テューバのレパートリーにはあまりない近代フランス的なエッセンスを含ませ、私な りにではあるが普遍的な芸術性を持つ曲を作ってみようと思った。 曲は大きくABCと3つの部分に分けられる。各部分に現れるメロディが小ソナタ形式的な提示・推移・展開・再現とい う諸要素を経由しつつ、全体はニ長調(またはニ短調)に寄り添った自由な無調性で進む。A 部分はピアノの流れるよう な伴奏に乗りテューバが作品の核となるメロディを朗々と明示。B部分ではテンポを落とし、「歌う楽器」としての本領が 試される。カデンツァを挟み、最後のC部分は作品全体のコーダ部分とも言える性格をもち、変拍子の早いテンポで新し い律動性をもつ乱舞となる。ピアノとテューバが二者それぞれ協奏的で輝かしい性格を持つ二重奏、という意味で、デュ オ・コンチェルタンテという曲目にした。 最後になったが、この度このような機会を与えていただいた玉木氏に、心から感謝を申し上げたい。
阿部 俊祐
◆初演 : 2017年12月20日 玉木亮一 Tuba リサイタル 2017(札幌サンプラザホール) ◆演奏者 :玉木亮一(テューバ)・浅井智子(ピアノ)